議会考察 其の一
議会と予算
現在、新しく誕生した新磐田市においては、6月定例議会の会期を30日までと定め平成17年度予算が審議されています。
予算は、その年の自治体の実質的な活動を財政面で裏付けるものであり、自治体にとって重要な政策決定の1つであります。そして、その予算は、地方自治法で議会の議決事項として定められてます。
しかし、議会の予算に関する権限は、無限のものではなく一定の制限を受けているのも実状で、例えば、予算の提案権や編成権は長に専属する権限になっています。
予算の議決
予算の議決権は、議会のみが持っている権限で、この議決がない限り予算は確定せず、執行することはできません。この議決には、「原案可決」「修正可決」「否決」の3種類があります。なお、修正の議決に対して、長は、異議のある場合、議会が違法である場合、収入又は支出しに関して執行が不能だと認めた場合は、長はその理由を示して、議会に再検討(再議)を求めることとなります。これは、長と議会に解決点を見出す協調の機会を持たせているものであります。
考える事
議会が予算に関与する主な過程は、予算編成から始まり、予算の審議・議決、予算執行の監視と評価、決算の審査と認定が挙げられ、議会は各段階でその機能を発揮しなければならないと新ためて考えているところです。