「Democracy(民主主義)」
国や自治体を運営していく仕組みとして「Democracy(民主主義)」があります。「Democracy(民主主義)」という言葉が、政治のシンボル的言葉となって以来、百家争論その良さと矛盾が交差しながら、今日なお様々な議論が続いています。
日本の民主主義は、40代以下の大多数の人は、アメリカから与えられたものと考えているようです。日本の民主主義の原点は、板垣退助らによる「自由民権運動」に単を発します。日本の議会制民主主義は、日本人自らが築いた点において、イギリス、フランスに次ぐ古い伝統を持っているといえるでしょう。
ある本の中に「戦後の日本人はDemocracyを一字間違えて、cをzにして受取った。zならばDemocrazy(デモクレイジー)狂人である。これは決して過言ではない」という記述をみつけました。今の日本はマスコミ・報道によって極端に振り子が振られているように感じており、しばし唸ってしまいました。
民主主義は単なるイデオロギーや制度の一片ではないと考えています。その国の長い歴史の中から滲み出てきた、生きた物の考え方・生活態度を示すものだと思います。
明治時代をみれば、今の日本と比べれば教養や社会的慣習等の面において粗野であったと思います。しかし、国とか郷土とかいうことになれば無私に努力をした時代であったことは間違いありません。
私たちの暮らしをより良きものとするために、施策の決定段階での民意の反映や執行後の適正な評価など、まだ現実的課題を残しながらも「民主主義」を標榜した実践は続けられていくことでしょう。