しみじみした詩P-2 啾啾吟
智者はなんの惑うところもない。仁者はなんの憂うところもない。
君はどうしてくよくよと眉をしかめておるのか。
足にまかせて歩いていけば、みな立派な道だ。
なにも道が良いとか悪いとかくよくよすることはない。
大きな目で見ておれば、天がちゃんと審判する。
ああだこうだと人の謀ることではない。
ご用があるなら行って働きましょう。なければ休まして貰おう。
この身は、あの縹渺たる流れの中に浮かぶ無人の舟の如きものである。
達人は、虚を以って世に遊ぶというが、虚心坦懐なんの私利私欲も持たなければ、
相手と衝突しても厄介なことにはならぬ。
胸に一物があるからいざこざが起こる。
人生 命に達すれば自らさっぱりと又おおまかになる。
誰が言ったとか、言われはせぬとか、ガチャガチャ言うておるが、
そういうケチくさいことはサラリと捨てて、天を信じ、天にまかせ、
虚心坦懐 無心になって自由自在にやってゆけばよいのだ。