ボランティアや地域活動についての考察

私たちの町でも様々な団体が活動をしていますが、概ね次のような共通の課題を抱えております。
「資金が余りない」「人がなかなか育たない」「情報が充分に入ってこない」「場所がない」「スタッフや新規会員の不足」「会員の固定化」等などです。そして全般的に言えるのは、活動を行って行く上での組織的基盤が弱く、一生懸命熱心に活動している人に労力や時間・財政的な負担があるということです。
ボランティアや地域活動の必要性は多くの人が認め期待も大きいのですが、実態は厳しいところもあります。このような点を考えると、組織運営の基盤を強化図っていく何らかの手立てが必要であると言えるでしょう。
例えば具体的に次のような支援はできるのではないかと考えます。
・活動環境の整備について
打ち合わせとか会議や活動の発表の場などの活動場所の確保
資材や機材(コピーや印刷機等)の確保
行政が事務局的な支援をしている所・構成員の人材的な要素など、各団体毎に開きがある。
・活動の拡大について
新しい人材を発掘し、会員を拡大していくことが難しいため広報やPR活動にに対しての支援
町の中に、どのような団体がありどんな活動をしているかが分かりづらいので活動者のリストづくり
団体相互の連携も不足している。団体相互の情報交換のできる場作り。例えば町のHPにコーナー及び掲示板をつくる。
・活動への理解
こうした活動の重要性があまり理解されていない。活動の評価しっかりとしていく。

「NPOについて」
・NPOは、独自の専門知識や築き上げたネットワークの力などを高める事によって、企業や行政では出来なかった社会問題に対して、新しい担い手になる可能性をもっている。
・介護保険の導入で社会は大きく揺れた。社会全体で考え合って行かなくてはならない課題に対し、個々の責任や役割、そして、連携の在り方を今一度真剣に考える必要がある。
・今後は、市民と行政と企業、NPOが互いに連携し支え合っていかないと社会が保たない。「新たな社会システムの確立」が求められている。
・行政がNPOの活動への理解を深め、政策形成過程における参画・政策執行過程での参画等を推進していくことは、地域住民の行政へのニーズの把握や企画・執行・評価といった3つの段階が、手間はかかるかもしれないが、より血の通った町づくりになっていくのではと考える。
・地方分権を推進していく上で、政策の形成・執行・評価の能力を高めていくことは重要である。

「今後として」
「将来を見据えた上で、しっかりとした活動の養成が必要である」
行政のスリム化の流れの中での、意欲のある団体への委託事業の拡大なども検討していく必要がある。