出航の表意
かつて「大航海時代」というのが16世紀ごろのヨーロッパの歴史の中にあった。これは、バスコ・ダ・ガマが喜望峰を越えてインドに到達し、コロンブスがアメリカ大陸を発見した頃です。この時代にはフロンティアが存在し、このフロンティアに向かって幾多の冒険がなされ、その冒険から様々な成果が生まれた。その成果の最大のものは「世界の発見」だと考える。そして、それは単に世界地図の完成というより、地球が丸いという仮設を実証し人々の概念を変えた。
人々の前にフロンティアが存在し、そのフロンティアに向かって行く大勢の冒険者が存在し、そして、その行動の結果が新たな時代のコンセプトを創り上げていく。これは、変化を要求される時代の要請だと考える。
私の始めるこの航海は、幾多の困難やリスクが待ち受けているここと思う。途中で、嵐や暗礁に遭遇したり、思わぬ方向へ流されたり、下手をすると難破するかもしれない。
しかし、自らに課した「志」とそれを遂行する「着実性」をもって、成果を求めようと努力すれば、最初の出発点よりは遥かに前進できるはずである。
こんな言葉がある「常に良心が命じる義務を果たし、結果は天に任せよ」
海図なき大海原を「後悔なき航海」を目指したい。